日本の高齢化は今まさに右肩上がりで、今後もこの状況は変わらないと予想されます。
核家族が増え、高齢者の孤独死も後を絶ちません。
このことを受け数年前から【遺品整理業】が徐々にその数を伸ばしています。
遺品整理認定協会の登録会員数が現在950社(県当たり約20社)
産廃業者や運送業者、リサイクル業者が事業拡大のために参入していことが多く、法整備も進んでいません。
このため追加請求や不法投棄も少なからず存在していることは確かです。
そこで抑えておくべきポイントをいくつかご紹介します。
遺品整理相場
全国的な相場で、地域によりかなりの違いが出てきますので、「あくまで相場」であると認識したほうがいいです。
- ワンルーム 30,000円~
- 1DK 50,000円~
- 2DK 70,000円~
- 3DK 100,000円~
遺品整理士協会認定
民間資格に遺品整理士というものがあります。
現在では遺品整理業を行うにあたり遺品整理士の認定は必要ありませんが、この認定を持っている人の有無はしっかり確認したほうが良いです。
比較的簡単な資格ではありますが、それなりの知識は持っていることが確認できます。
ちなみにこれ私のだけど、遺品整理業者ではないのであしからず。
一般廃棄物収集運搬許可
産業廃棄物収集運搬の許可と一緒にされがちですが、別物になります。
- 産業廃棄物収集運搬許可は県の許可で、企業の廃棄物のみ
- 一般廃棄物収集運搬許可は市、区、郡の許可で、産業廃棄物に属さない廃棄物のみ
遺品整理にかかる許可は一般廃棄物収集運搬の許可になるので、この許可を持っているかどうかの確認は必要です。
そのことを知らなくて、遺品整理を依頼した場合に依頼主に直接処分はありませんが、行政からの聞き取りなどの可能性があります。
許可を得ていない業者は不法投棄をしている可能性は高いです。
見積書の内容
よくある見積で、車1台で〇〇円(処分料、その他込み)とだけ書かれたものも少なからず存在しています。
込々の見積もりを出す業者はボッタくる可能性が高いです。
「量が多かったから」
「階段での運搬料金は含まれていない」
「清掃までやった」
など、追加請求がくることもあります。
揉めた挙句に裁判なんて非常に時間も手間もかかりますよね。
めんどくさい客だと思われてもいいです、その内訳を見積書としてあげてもらうことをオススメします。
処分料金
地域により1kg当たりの処分料金はかなり違います。
行政へ直接確認を取っておき、見積書と料金が違う場合には業者へ確認を取りましょう。
東京、神奈川、千葉、埼玉でも10円/kg~42円/kgとかなりの幅があります。
付帯作業
現場の状況により付帯作業が発生します。
作業の料金は各社違い、不当に高くなければ良しとした方がいいです。
料金よりも付帯作業がちゃんと入っているかの確認をして下さい。
- 階数
- エレベーターの有無
- 収集車と現場の距離
- 清掃の有無(孤独死は特殊清掃もアリ)
リサイクル品の買取
遺品の中にはリサイクルできる品もあることが多く、遺品整理と同時に買取もしてくれる業者もあります。
同時に買取をしてもらえば多少は安く済ませれます。
高価なものを安く買取られることもありますが、ある程度は諦めてください。
どうしても嫌であれば作業日、作業日前に鑑定士を用意し、別で買い取ってもらうか自ら立ち会うことも検討しましょう。
遺品の供養や保管
遺品の供養やお焚き上げ、遺品の一時保管をする業者も数は少ないですがあります。
別料金にはなりますが、
「どこに供養をすればいいかわからない。」
「遠方で当日には行けないけどゴミ以外の遺品は確認したい」
このような場合には便利です。
まとめ
遺族の方が遺品整理をできれば一番ですが、なかなか難しいところがありますよね。
業者に依頼する際には以上の点に気を付けてもらえればと思います。