ある休日の昼下がり、なんとなく暇でふと脳裏をよぎった。
『1人で双子を公園に連れて行って遊ばそう』と…。
遊び盛りの2歳児でありたいして言うことも聞かない時期に、この考えがいかに無謀かは子を持つ親は安易に想像できるだろう。
しかし、その時の私には公園で起こりえる出来事を1ミクロンも想像していなかった。
むしろ一緒に楽しく遊び追いかけっこをしているイメージだけだった。
私「あはははは。まてまて~。」
双子「きゃきゃきゃきゃきゃ!」
実にいい休日ではないか!ていうかこうなるに決まってる!
なぜこの考えに至ったのかはいまだに不明であり非常にナンセンスだった。
何度も言うが当然その時の私には、このナンセンスな想像しか出来なかったのでヨメに公園へ2人連れて遊んでくる旨を伝え早々と出かけたが、ヨメはなぜあの時これから起こるであろう危険を私に伝えてくれなかったのだろうか?
「分かったうえで連れて行くつもりなんだろう」とでも思ったのかもしれない。
2人は出かけることが分かるとテンションアゲアゲで靴を履こうとする。
こんな何気ない光景がなんかいいよね。
結構大きめの公園が近所にあり約500mの道のりをこんな感じで進む。
画像のようなセンスしか感じられない服は着ていませんが、地味な服の男の子を地味な服のおじさんが地味な歩き方で進んでいると、途中で散歩をしていた地味なおじいさんの地味な犬を見て「わんわん!わんわん!」と言いながら指をさす。
にっこり笑うおじいさんと犬にバイバイしながら目的地の公園に到着。
いざ双子ワンオペ公園
公園は遊具エリア・草原エリア・アトラクションエリアの3つにわかれており、約100名ほどの人達が遊んでいた。
特に遊具エリアのメイン遊具が全部一緒になってるやつにはものすごい数の子どもが群がっていましたが、うちの双子もこれの滑り台に目を付けるやいなや猛ダッシュ。
滑り台は過去に数回経験していて想定内だったので2人とも順番を守りおっぱじめる。
が…このループが20回はあっただろうか?
「そろそろ違うことやろうぜ!」と思いながらも5回ほど追加しなんとか滑り台地獄を脱出。
そろそろこれになる時間だ!
さぁ追いかけっこしよう!
その思いと同時に走り出す2人、追いかけようとした瞬間。
別々に走り出す2人に戸惑いを隠せない私はとりあえず長男を追うことにした。
シーソーに登ろうとする長男を尻目に次男を確認すると、超危険地帯砂場で遊んでいるではないか!
「食べたらあかん!あかんでえー!」
普段使うこともない関西弁が頭をよぎるほど胸中穏やかでない。
危険度80%の長男をシーソーに残し、次男救出に向かったが、時すでに遅し…。
砂まみれの次男を洗いつつ、長男の行動を監視するが長男が危険すぎて次男の処理も適当に済ませ猛ダッシュで戻り一安心、2人をシーソーに乗せなんとか落ち着くがそう長くも持たないことはさすがに理解できる。
こんなことを数回繰り返し2時間ほど経っただろうと時計を見るとまだ30分しか経ってない事実に驚愕!
さすがに体力の限界がきたので強制的に帰宅、たった500mの帰り道に20分かかったことは言うまでもないでしょう…。
今日の教訓
「バカでも理解、ワンオペ双子公園マジきつい。」
お後がよろしいようで。