オススメはしない
結婚して早12年、ヨメとお互いの老いを感じながら気持ちのバランスがとれたごく普通の生活を送っている四時父こと、わたくしですが、つい悪父が出るときがあります。
結婚5年頃までは、ホントたいしたことないことで物が飛び交う喧嘩もよくしたものですが、それ以降はちょっとした言い合いはあっても本気の喧嘩なんてホントにない。
これはお互いに興味がなくなったとかではなく、会話もあるし、バカなことをしてみたりもする非常にいい関係を築けたからだと思ってます。このままの関係を続ければ、お互い幸せに数十年過ごせることでしょう。
ただここで先ほど言った通り悪父が出てしまいました。
「普段怒らないことを本気で怒ってみたらどんな反応するんだろう」
いや。こんなことやるべきじゃない。リスクしかないじゃないかと葛藤した末、私は覚悟を決めました。たぶんキレる。怖い怖い怖い…。でも抑えきれないこの気持ち!
「試してみたい(ニヤッ)」
被験者
ヨメスペック
身長:155cm
体重:43kg
性格:コミュ力は抜群に良い。ママ友とは深く入り込まず一線をしっかり引いている。 自己中でキレたら見境なく暴れることがあるので、それを目撃した私の友人からは、「お前のヨメは怖い。よく結婚したな」と言われる。元ヤンではないがヤンキー口調が酷い。自分の親の前ではいい子ぶる。買い物がやたら長い。高い美顔器買ったクセに全然使わない。
もうただの悪口になってきたからやめとくか。
実験内容
まずは怒る理由だ。普段絶対怒らないことを怒ってもしょうがない。ごく自然に怒るため、たまに注意する物を重ねて置くクセをターゲットとしよう。気にはなってるが、ある程度重ねると片付けているので極端に高いわけでもない。
次に怒り方だ。これは難しい…。本気で怒ることなんて相当やってない。私の演技力が問われるのは間違いない。徐々にエンジンをかけていくことを心がけよう。
実験開始
子どもに見られると無駄に心配させるので、寝静まった22時頃開始。
いつも通りやたら重ねて置いてある、新聞、書類、郵便物、手紙、お菓子などを確認。
まずはいつも通りジャブ。
オレ「これいるの?」
ヨメ「あ。ごめんごめん。後で片付けるわ」
オレ「必要なのか分からないから、頼むよ」
いつもならここで終わりだが、今日は違う!
オレ「いっつも同じこと言ってるよね?いい加減やめろって子どもじゃないんだし。」
やばい。急にキツく言い過ぎたか…。
ヨメ「分かってるけどついつい。」
まだ大丈夫なようだ。もうちょ上げていくか。
オレ「子どもが見たら真似するから今やって。じゃないと全部捨てるよ。何回言ってもわかんねぇなぁ。そもそもこの家ゴチャゴチャし過ぎなんだよ。仕事してないんだし家のことはちゃんとやれ。」
専業主婦だとしても「女は家事。男は仕事。」これ絶対ダメよ。喧嘩になるから。
この言葉でヨメに火が付いた…。
ヨメ「子ども2人見てるんだから、そんなにできるわけないでしょ!うrんうあんrとdかhれfねうrdしぇrjvkfるえgsかsふぇんくいn!」
もう何言ってたか分かんないけど、相手が怒るであろうことを、元々の理由など無視して言い続ける。それに対して非常に納得できる言葉でヨメが応戦すること5分くらい。
そろそろやばい。泣いて暴れだす。この実験を後悔しはじめるが、今更ウソでしたー!なんて言えるわけない。怖い怖い怖い怖い怖い…。
その時ヨメが何を思ったのか突然
「ごめん。出来るだけちゃんとやるから。もう喧嘩やめよう。」
怒るであろう言葉を連発したはずで、昔であれば泣いて暴れだすのはほぼ確定のはずだったが、意表を突かれたことにより、これ以上実験を続けることは不可能と判断。
オレ「…言い過ぎた。ごめん。」(本当は実験でした~!って言いたいけど、さすがに無理)
実験結果
はじめに「私が非常に良い関係を築けていると」書いたように、ヨメも同じで何か違和感を感じたのかもしれない。私という人間を理解しているからこそ、仕事で何かあったてイライラしたのかも?と思い、折れた方がいい判断をしたのかもしれない。考えすぎで、歳を取って丸くなっただけかもしれない。ただ夫婦関係を長く続けたいと思っていることは実感できた。
この実験でハッキリわかったことは「もうヨメで遊ばない!」
ヨメにプレゼントでも買って帰るかなぁー。