動いて止まってまたウゴク?

双子の父で四児の父。そこから得た情報や体験談と小規模事業者の小言を書いています。

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意外と知らない建設業の職人と仕事の内容(躯体編)

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  建設現場

 

 

街中では常にどこかで見るごくありふれた光景で、その関係者でない限りあまり関心などない方は多いことでしょう。そこで働く職人さんは「ガテン系」とも言われ、力仕事の代名詞であることはよく知られていることです。その職人さんも数多くの職種があり知名度の高いモノから低いモノまで幅広くあります。一般の方では立ち入ることのない職人さんの仕事内容を知ってもらえれば思います。

 

建物が建つまでの順序

サラ地から建物が建つまでの順序で、そこの関わる職種の方達をメジャーな職種からマイナーな職種までの一部を紹介。

 

 

私の立場

まずはお前がどの立場から言ってんのか不明なので説明します。

関東圏に本社がある約2,000人超規模のゼネコンで現場監督として主にマンション、工場、公共施設と規模の大きい現場を経験。戸建ての経験は解体工事のみ。

現在はそこを離れまったく違う業種ですが、関係ないのでまぁ置いときましょう。

 

現場の流れ

まずは1日の大まかな流れ。

8:00~8:30   朝礼

8:30~10:00  作業

10:00~10:30 休憩

10:30~12:00 作業

12:00~13:00 休憩

13:00~13:30 打合せ(職長のみ)

15:00~15:30 休憩

15:30~17:00 作業

この流れが一般的で、打合せは現在発生している問題点や翌日の他業種の動きなどの確認など、全体の作業がスムーズに行くための打合せ。この打合せのために30分程度作業を中断せざる負えないので、めんどくさがる職長さんもよくいます。

休憩に対する意識が非常に高く、きっちり休憩を取る職人さんがほとんどで、時間がくるとピタッと作業をやめます。残業もほとんどない印象でしたね。

※現場の状況によりまったく変わってくるので、あくまで「その傾向が強かった」程度の認識でお願いします。

 

躯体工事

大まかに分けて躯体工事と内外装工事があります。

躯体工事は、その建物の元となる骨組みといったところでしょうか。どこかの国みたいに「床抜けちゃった」なんてあったら大問題ですからね超重要です。

内外装工事は、躯体に飾り付けするイメージですね。ドア、マド、壁、間仕切り、水回りなど多岐に渡ります。

 

土工事

土工事に関わる主な職種として土工。とその前段階で現場を囲うために鳶工も加わることもあります。

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土工

 土工と鳶工は最初から最後まで現場に関わる可能性の高い重要な職種で、一般人の目線でも何をしているか分かりやすい職種ではないでしょうか?

その建物の基礎を作るために設計図に合わせた高さ、幅で穴を掘り、次に来る大工、鉄筋工の作業しやすい環境を整えます。基礎を組み終わった後のコンクリート打設作業でもメインの職種になります。

 

 

鳶工

鳶工も一般的にはよく見る職種ですね。クッソ高いとこで足場を組んでいるあの人達です。直接建物を作ることはありませんが、作業足場を作る重要な職種です。

※鉄骨の建方もできる鳶工もいますが、別部隊のところも多いので一応わけています。

土工事では仮囲いと言う現場の周りを土での汚れや、危険な現場内への侵入を防ぐ壁を作る作業がメインです。力仕事が嫌いで高所恐怖症の私は一番やりたくない仕事です。

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測量工

戸建て住宅などの小規模では監督自ら行うので専門職を見かけることはほぼないと言っていいでしょう。専門職かどうかなんて見た目でわからんけどね。

土工事の掘削、捨てコン(強度に関係ない薄いコンクリートで、位置出しや型枠の釘固定のために行う)が終わった状態で大工、鉄筋工の入る前に位置を出す。基礎に関わらずフロアが上がっていく度、最初に入る職種でもある。この位置を間違えたまま、施工が進んでいては大問題!施工の基準になる重要な職種。

レベルやトランシットといった機器を使用して図面通りの位置を出す。内装工事ではレーザー使用のコンパクトなモノを内装職人1人ずつ持って使うことが多い。

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⇑画像:トランシット

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墨出し器という墨汁の入った糸の真ん中持ってピーンと弾くアナログなやつ。墨壺ともいう。

 

まとめ

今回は3つご紹介しました。あまりめずらしい業種はなかったですかね?シリーズ化してもう少しマニアックな職種も紹介できればと思います。不評ならやめるけどねw

 

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