前回までの記事【躯体編1~3】【内装編1】
合わせてお読みいただければうれしいです!
建築現場
街中では常にどこかで見るごくありふれた光景で、その関係者でない限りあまり関心などない方は多いことでしょう。
そこで働く職人さんは「ガテン系」とも言われ、力仕事の代名詞であることはよく知られていることです。
その職人さんも数多くの職種があり、知名度の高いモノから低いモノまで幅広くあります。
一般の方では立ち入ることのない職人さんの仕事内容を知ってもらえれば思います。
躯体工事・内装工事
大まかに分けて躯体工事と内外装工事があります。
躯体工事は、その建物の元となる骨組みといったところでしょうか。どこかの国みたいに「床抜けちゃった」なんてあったら大問題ですからね超重要です。
内外装工事は、躯体に飾り付けするイメージですね。ドア、マド、壁、間仕切り、水回りなど多岐に渡ります。
ここまでは以前の引用で簡単に説明させていただきました。
【内装編2】でも引き続き内装工事のに関わる職種の紹介をさせていただきます。
左官工(しゃかん屋、左官屋)
代表的な職種の1つ左官工は、主にコンクリートが乾いた後にそのまま見える部分を仕上げて綺麗に見せる職種です。
セメントと砂をかくはん機で混ぜモルタルを作り、そのモルタルをコテでいとも簡単に仕上げていきます。
※厚さのない仕上げは別の材料を使います。
あまりにも簡単そうに塗るため素人でもできそうな気がしますが、無理です。
かくはん機
見えなくなる画像のようば場所(ジャンカ)も左官工が補修する場合もあります。
豆知識
吹付工(吹付屋)
吹付工といっても種類がいくつかありますが、今回は発泡ウレタンを取り上げてみます。
躯体と壁の間に発砲ウレタンを吹き付ける断熱工事を行う職種です。
仕上げ面との取り合いでは、このボコボコを削る作業も発生してくることがあるんですが、結構削りにくいんです。
内装工事の職人に「監督さん、ここ削ってくんなきゃできないよ!」なんてことも結構あります。
そしてこの発砲ウレタンかなり暖かい!冬場はこれに身を寄せることもシバシバ…。
作業後はウレタンまみれで、緑のピグモンみたいになっちゃってる。
サッシ工(サッシュ屋、サッシ屋)
見える部分の工事なので、ご存知でしょう。
マドのサッシを取り付ける職種で、そのもの自体の説明は不要ですね。
持ってきてカパッと取り付けただけでは取れちゃいますよね?そのため、躯体工事の段階で、大工がサッシアンカーを取り付けます、それに鉄筋とサッシを溶接し固定します。
サッシアンカー
取り付けると躯体とサッシの間に隙間が出来るので、左官工によってモルタルを充填し完成です。
番外編
【躯体編3】で型枠を転用するために床に開口部(ダメ穴)を設けると説明しました。
このダメ穴は内装工事がある程度進んでくると危険なこともあり、塞ぐ必要があります。
工事の規模によっては数十カ所とあり、ここにピンポントでコンクリートを打設します。
1カ所のコンクリートが少ないので、土工が一輪車(ネコ)を使用し往復することになります。
まとめ
今回は左官工、吹付工、サッシ工、番外編の4つを紹介させていただきました。
吹付工は見る機会がないのでレアだったかと思います。
次回で【内装編】は終了かな?今回もご覧いただきありがとうございました。